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突撃!体験レポート

人気の習い事

バルシューレって知っている?新しい遊びと学びのコラボレーション

都市部を中心に、新たな習い事「バルシューレ」が話題になっています。小耳に挟んだことがある人、新聞などで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。

バルシューレとはいったいどんな習い事なのでしょう。バルシューレの意味や内容、子どもにとってどんなメリットがあるのかなどを調べてみました。

バルシューレはボールを使った運動教室

バルシューレとは、ボールを使った運動を行う教室です。といっても、ボールを使った既存のスポーツとは、全く違うメソッドです。

バルシューレはドイツ生まれの運動教室

バルシューレは、ドイツ発祥の運動教室です。「ヴァル」はドイツ語でボール、「シューレ」は学校を指します。つまり英語では「ボールスクール」となります。

ドイツ最古の歴史を持つ、ハイデンベルク大学の教授たちによって考え出されたメソッドです。幼少期の脳や神経の成長をサポートするため、ボールを使った【遊び】を活用します。

バルシューレはいつごろからスタートするの?

栃木県内にあるバルシューレ教室では、1歳の子どもから受け入れています。1人で立ってよちよち歩けるようになる頃から、スタートできます。

小さな子どものうちからスタートすることが重要で、乳幼児から小学校低学年~中学年くらいの子どもが対象になります。

 

バルシューレってどんなことをするの?

バルシューレでは、ボールを使った「ボール遊び」を行います。ボール遊びというと、野球やサッカー、テニス、バスケットボールなどが思い浮かぶのではないでしょうか。

しかしバルシューレは、特定の競技を習得することが目的ではありません。スポーツの種目を越えて、さまざまなボールゲームをプレイスタイルで行います。

120種類、148種目ものボール運動プログラムを通して、自分の身体を上手に動かすことを学んでいきます。

ボールで遊ぶことをわざわざ習うくらいなら、いずれ部活などで必要になる野球やサッカーなどを、専門的に習得した方が良いと思うかもしれません。

幼少期に専門的なスポーツではなく、あえてバルシューレを学ぶことには、大きな意味があります。バルシューレを乳幼児期からスタートする意味とは何なのでしょうか。

幼少期からバルシューレに通う意味とは

幼少期から、9~10歳くらいまでの子ども時代は、人間にとって非常に重要な時期です。この時期に、脳や神経の9割が形成されると言われています。

また運動能力の発達でも、この時期は大きく成長するタイミングに当たります。生を享けて10年前後は、子どもの脳神経、そして身体がもっとも成長する時期なのです。

多くのママパパは、この時期にワーキングメモリーを高めたり、情緒を豊かに育てたり、多言語を学ばせるなど、知育に取り組みます。

それは、すでに脳や神経の発達が「生まれてから9歳前後までの期間に進む」ことが、周知の事実となっているからですね。

それと同じように、この時期にバルシューレでボール遊びを通して運動すると、運動能力やそれに関連する能力を伸ばすことが可能になることが、分かってきたのです。

脳の発達と運動は関係している

近年、世界各国で行われているさまざまな学者たちの研究により、脳を発達させたり、活性化させることと、運動が大きく関わっていることが判ってきました。

 

知能と運動は別次元の学びではない

これまで、小さな子どもたちの「知能の発達」には注目が集まっていました。一方で、運動は「身体を丈夫にし、いずれプロスポーツ選手を目指すことができる」という認識に留まってきたのではないでしょうか。

しかし研究が進み、子ども達が身体を使って運動を行うことが、知能の発達や活性化に良い影響を与えることが判ってきました。

知能の発達はどちらかといえば勉強、運動能力はスポーツ領域で、まったく別のカテゴリーに位置するものととらえられてきました。

でもこれからは、知能を発達させ、さらに活性化させるためには、「運動を通して身体を動かすことが重要」という考え方が一般的になりつつあるのです。

スポーツクラブとは全く違うボール遊びを学ぶ教室

バルシューレでは、特定の競技でボールゲームをしばることをしません。120種類を超えるさまざまなボールゲームを、子ども達が自分たちで考えながら行います。

スポーツ教室というと、運動が苦手な子や運動が嫌いな子は「上手にできないからいやだな、恥ずかしい思いはしたくないな」と尻込みしてしまうかもしれません。

またママパパも、「小さなころからスパルタなスポーツクラブに入れるのは可哀想」と感じるのではないでしょうか。

しかしバルシューレは、既存のスポーツ教室とは全く違います。数多くのボールゲームを、研修を受けた指導者が上手に誘導し、子ども達が主体となってプレイします。

競技の上達が目的ではなく、ボール遊びをとことん楽しみながら身体を動かすことがポイントなのです。

バルシューレの目指すもの

バルシューレには、三段階のプログラムがあります。それらを身につけることで、勉強の「読み書き・四則計算」のように、「有意義な運動の基礎力」が身につくのです。

バルシューレの三段階プログラム

1. ボールを上手に扱う能力
2. 自分の身体を自在に使える能力
3. 戦術の理解

 
上記の3つのプログラムを学ぶことが、バルシューレの目的です。野球やサッカーなど、限られた競技を学ぶだけでは、ごく一部のボール使いしか学ぶことができません。

しかし120種類、148のメソッドでボールゲームをプレイすることで、ボールを投げたり、蹴ったり、受け止めたり、避けたり、打ったりと、さまざまな使い方をマスターすることが可能になります。

ボールを上手に扱うことで身体の動かし方を知る

ボールという道具を使うことで、運動の幅は限りなく広がります。子ども達はボールを自在に扱えるようになる過程で、自分の身体の動かし方を学んでいきます。

人間の脳は、どんなに頭を働かせている人でも100%稼働させているわけではないと言われています。一時期言われていた「10%神話」は都市伝説ですが、完全に稼働してはいないそうです。

それと同様に、自分の身体を自在に動かし、自由に力加減ができる人はそんなに多くはありません。運動が苦手という人は、さらに可動域や自分の意識が届く箇所が少ないのではないのでしょうか。

脳や神経、身体が成長し、発達していく乳幼児期から9~10歳くらいまでの間に、バルシューレのメソッドによってボール遊びを通して身体の正しい動かし方、使い方を覚えていきます。

体内では、身体のさまざまな動きに刺激されて、いろいろな神経が発達していきます。その過程で、自分の身体がより自在に使えるようになるのです。

成長は「みんな」に合わせるのではなく個人の育ちに合わせる

バルシューレは、遊びが主軸になったメソッドです。指導者はいますが、練習や訓練を強要・強制したりすることはありません。個人の育ちに合わせて潜在能力を引き出すメソッドになっています。

これから運動を学ぶ乳幼児には、自在にボールを扱うことや、身体を自由に使うことを覚え、「運動って楽しい!」と感じられるように導いていきます。

 

 

これまで運動が好きではなかった子や、苦手意識が生まれてしまっている子に対しても、潜在能力を引き出し子どもの発想や工夫を認めることで、運動に対して「楽しい」「好き」「得意」という気持ちを育てていきます。

研究では、子どものうちはスポーツとして教育されたり強要されたりするよりも、遊びの中において自身で工夫しつつ動く方が、運動能力が高まるということが判ってきました。

遊びながらいつの間にか身体の動かし方を学ぶことができ、気づかないうちにできることが増えていく、子どもにとって負担になりにくいメソッドです。

集団コミュニケーション・非言語コミュニケーションを育てる

既成のボールゲームではないボール遊びを、子ども達自身で工夫しながらプレイ形式で遊ぶ中で、子ども達はコミュニケーションを取ることを覚えていきます。

戦術を理解し、自分たちでそこに工夫を加えていくと、どうしても子ども同士でのコミュニケーションが必要になります。

一対一でのコミュニケーションはもちろん、多くの子ども達と話し合いながらもっと有効な動きを考えたり、自分のアイデアを正しく複数の子ども達に伝えたりする機会は、とても貴重です。

またプレイ中は、言葉を使ったコミュニケーションが取れないこともあります。非言語コミュニケーションでやり取りする機会もたくさん訪れますよ。

バルシューレが伸ばす子どもの3つの能力

バルシューレは、球技をはじめさまざまなスポーツを始める前の準備として、習っておくと良いと言われています。もちろんすでに習っている子どもにも、大きなメリットがあります。

バルシューレでたくさん遊ぶことで、子ども達はどんな能力を伸ばすことができるのでしょうか。

基礎的な運動能力と創造性・想像力

バルシューレでさまざまなボールゲームを行うことで、ボールと自分の身体を扱う経験を積み、それによって運動能力や神経がはぐくまれます。

子ども達には、さまざまな能力が潜在的に備わっていると考えられています。技術に対する指導をできるだけ控えることで、子ども達は自分たちで考えて動くことを学びます。

まずは戦術を理解し、どうすれば上手にボールを扱えるか、自分の身体をどう動かせばもっと効率的に速く移動できるかなどを考えることは、日常生活ではあまり経験できません。

既成のスポーツを習うこととも、読み書きの勉強を学ぶこととも違う「遊びの中の学び」を体験し、運動能力や想像力、創造性などを伸ばします。

自己肯定感と自己発信力

バルシューレでは、子ども達を「上手」「へた」で比較し差別することがありません。最初は上手に動けない子どもでも、成長を認めて積極的に褒めてくれます。

子ども一人一人の考えを否定せず、受けとめてくれます。その結果、子ども達は「苦手だから恥ずかしい」「失敗すると笑われたり叱られたりする」という意識から、少しずつ解放されていきます。

また初めてスポーツに触れる幼児なら、「身体を動かすと楽しい」という意識が育ちます。褒められ、成功体験を何度も何度も重ねることで、自己肯定感が芽生えてきます。

スポーツをすることで自分をけなされたり、否定される経験しか積めなかったりすると、スポーツ自体が嫌いになるだけでなく、自分に自信が持てなくなる恐れもあります。

バルシューレのように成功体験を何度も繰り返し、褒められて自己肯定感が育ってくると、自分で自分を認め自信が持てるようになってきます。

自信をもって動き、考えることを続けているうちに、自分の意見やアイデアを臆することなくみんなに伝える、自己発信力も身についてきます。

変化や多様性を受け入れ対応する柔軟性や忍耐力

バルシューレでは、ただボール遊びをするだけではありません。指導者はルールを説明してから、子ども達が自分自身でどう動くかを考える時間をとります。

またチームプレイのチーム内で、子ども達だけで話し合い、どういった作戦で、各々がどう動くかを、自分たちで考える時間もたっぷり与えられます。

指導者は子ども達の話し合いをじっくりと聞き、タイミングを見てヒントを与えることでサポートしていきます。あくまでも主導は子ども達で、指導者はサポートに徹します。

子ども達はたびたび行われるチーム内のミーティングで、コミュニケーション能力を伸ばします。

自分とは違う考え方の仲間を理解して受け入れたり、多くの意見をまとめてより良い意見を考え出したりすることもあります。

人の意見をじっくりと聞き、自分の考えをきちんと伝えることで、多様性を受け入れる受容性や、柔軟な考え方、人の話を聞いたりする忍耐力を養います。

バルシューレではどんなプレイをするの?

バルシューレでは、具体的にどんなボール遊びをするのでしょうか。運動が苦手でも楽しい!と思えるさまざまな遊びの一部をご紹介します。

ボール運びリレー

ボールを運んで友達に渡していくリレーです。運ぶ方法は子どもの年齢やスキルによって異なります。

両手で持って運んだり、ドリブルをしながら運んだり、障害物を避けながらのドリブル・ディフェンダーからボールを守りながらのドリブルなど難易度が上がっていきます。

ボール的あて

的として、複数のコーンを設置します。そこにボールをぶつけてコーンを減らします。子どもの年齢やスキルによって、転がしたり投げたり、蹴ったりして的に当てます。

ドリブル鬼ごっこ

決められたフィールドの中で、ドリブルをしながら鬼ごっこをする遊びです。鬼にタッチされたり、フィールド内からボールが出てしまったり、両手でボールを持ったら鬼交代です。

バルシューレで身体と頭、心を伸ばそう!

バルシューレとはボールを使って行う、ボール遊び教室です。しかしそのベースにはドイツの由緒ある大学で研究されたメソッドがあり、成長過程の子どもの知能・神経・身体能力の発達をサポートしてくれます。

伸ばすのは知能と身体だけではありません。コミュニケーションや成功体験、子ども同士の作戦会議などを通じて、自己肯定感や自己発信力・受容性や柔軟な思考力・忍耐力などもやしなっていきます。つまり、心の成長もうながすのです。

すでに世界11か国で受け入れられ、小学校や幼稚園でも導入されています。日本では東京をはじめ、都市部でじわじわと浸透し高い評価を得ています。

栃木県でも2019年11月に教室がオープンしました。「脳を活性化させるには運動が欠かせない」という学説も話題となっている今、新たな習い事としてバルシューレを検討してみてはいかがでしょうか。

 

  • 2019.12.5
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