子どもの習い事で一度は経験!みんな共感の「習い事あるある」
子どもの習い事は、親にとってかなり負担に思うことも多いものですよね。実は子どもに習い事をさせていて「もうイヤ!」と感じることがある親は、けっこう多いのです。
今回は、多くの親たちが共感できる「習い事あるある」をピックアップしてみました。みなさんも「あるある!」と共感できる経験があるのではないでしょうか。
目次
子どもの行動にトホホ…こんなはずじゃなかった【あるある】
夢と希望をいっぱい抱えて習い事を始めたはずだったのに、気がついたら子どもが「トホホ」と言いたくなるようなことをしていた、という「こんなはずじゃなかったあるある」は、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。
習い事の練習や宿題をやらない・溜める
親が子どもだった時に経験済みで、我が子もやっぱりやってくれるのが「習い事の練習をやらない、宿題をため込む」という事ではないでしょうか。
・ピアノやヴァイオリンなど、楽器の練習を家で全然やらない
・練習をせずに教室に行き、先生にバレて叱られる
・学習塾などで出た宿題をやらずに溜める
・塾の前の日になって泣きながらイヤイヤ宿題をやる
・結局終わらずに、白紙の宿題を隠してため込む
・突然先生から親への呼び出しがあり、我が子の所業がバレる&親も注意される
だいたいこういった内容が多いですね。
強者になると、塾をやめる時まで宿題を溜めに溜めこみ、親が先生からドッサリと白紙の宿題の束をプレゼントされた、というエピソードもあります。
ちなみに私自身、習っていたピアノの練習があまり好きではなくて、ほとんど練習せずにレッスンに臨み、バレて先生にキレられ、そのまま強制終了されたことがあります。
自分でやりたいと言ったのにすぐに飽きる
子どもが自分で「ピアノを習いたい」「スイミングに行きたい」と言い出せば、親も「音感は早いうちじゃないと鍛えられないらしいから」「スイミングは健康にもいいから」とOKすることが多いのではないでしょうか。
でも、自分で「やりたい」と言ったのに、実際に始めてみると思っていたよりレッスンがきつかったり、思うように上手にできなかったりすると、だんだん面白くなくなってきます。
面白くなくなってくると、練習もサボりがちになったり、レッスンに身が入らなくなったりするので、ますます上達から遠ざかってしまいます。
結局、何か習わせてもすぐに飽きてしまい、途中で放り出してしまう子どもに、親は「どうして最後までやり抜く根気がないのだろう」と頭が痛くなりますね。
友だちに流されてすぐにやりたがる
自分でやりたいことを見つけるわけではなく、周囲の友だちが何か習い事を始めると、すぐに「僕もやりたい」「私もやりたい」と言い始める子もいます。
なぜ習いたいのか訊くと、正直に「○○ちゃんもやっているから」と答える子もいますが、それでは親が納得しないということを覚えると、さまざまな言い訳を考えるようになります。
お友達と一緒に通い始めると、良い点もあります。
・サボらずに行く
・家でも練習や宿題をやろうとする
しかし、これは子どもの性格やお友達のやる気に大きく左右されます。子どもが飽きっぽい性格だと、やりたがるけれどすぐ辞める、を繰り返すことになってしまいます。
また一緒に始めたお友達がやる気のない子で、平気でサボったり、宿題をやらかったりというような生活習慣だと、我が子も引きずられてしまう恐れもありますね。
親は絶対に行かせたいのに子どもがサボりたがる
親が主導権を握って子どもに習い事をさせることもありますね。学習塾や通信教育、書道やそろばん、ピアノやスイミング、武術など、いろいろなメリットがあると言われる習い事は特に多いでしょう。
しかし、親がやらせたい反面、子どもはやりたくないというケースもまた少なくありません。親が子どもの頃に習っていて楽しかったものも、子どもの性格には合わないこともあります。
親はノリノリで連れて行くのに、子どもはイヤイヤ通っている状態では、上達は難しいですよね。「もうイヤ、やめたい!」と泣く子どもと押し問答になると、親も「トホホ……」となってしまいます。
学校が厳しい!習い事と学校の両立が親子でつらい【あるある】
子ども達の本分は学業、つまり「学校」です。どんなに習い事をさせたくても、義務教育である小中学生のうちは、学校ありきで考えなければなりません。また未就学児は体力がないので、習い事にたくさん時間が割けません。そんな「両立に関するあるある」をご紹介します。
学校の宿題が多すぎて習い事の練習・宿題ができない
ゆとり教育が終焉を迎えてから、もう10年近くが経過します。学校で配られる教科書を見ると、親世代が習ったこととかなりの違いがあることにも気付きます。
2020年からは、学習指導要領の大きな改変もスタートします。また年中無休とさえ言われる学校の先生方の働き方改革にも、メスが入り始めました。
そんな中で、定められた期間・時間内に、テキストが終わらず、やむを得ず宿題が増えてしまう先生も少なくありません。特に年度末の宿題の多さは、ため息が出ますよね。
こういった事情を抱える学校が出す宿題量が多すぎて、習い事の練習や宿題をこなす時間がない、という話はよく耳にします。
実際に、我が家でも学校の宿題が多すぎて、小学生なのに夜の10時までかかったという日がありました。その日はさすがに塾の先生に事情を話し、宿題を免除していただきました。
学校の帰りが遅くなり習い事の時間もどんどん遅くなる
子ども達も高学年になると、学校からの帰り時間が遅くなります。それに比例して、習い事に行く時間が遅くなり、終わる時間も遅くなります。
送迎の時間が主婦の一番忙しい時間と重なりやすくなるので、ママもイライラしてしまいますよね。
また習い事の時間が遅くなることで、学校の宿題を終える時間も遅くなり、子どもの生活リズムが狂ってしまう事もあります。
学校行事や部活の試合と習い事の発表会が重なってしまう
学校行事は県や市町村によってもかなり異なってきますが、運動会や音楽会、PTA総会や清掃奉仕などさまざまなものがあります。
また部活に入っていると、普段の練習から練習試合、大きな試合といったことで土日が埋まってしまう事も少なくありません。
ピアノやバレエ、ダンスなどの習い事や、水泳、武道といったスポーツの大会なども、やはり土日が多いですね。
そのため学校行事や部活の試合など休みにくいイベントと、習い事の発表会が重なってしまい、悩む親子もたくさんいます。
ピアノを習っていると学校で伴奏をさせられる
私自身経験があり、子どもにピアノを習わせているママたちからもよく聞くあるあるといえば「ピアノを習っていると学校で伴奏をさせられる」ではないでしょうか。
学校の式典などで伴奏をするということは名誉のように見えますが、親子ともども緊張しますし、学校の宿題や本来のレッスンの時間を削って伴奏の練習をしなければなりません。
中にはレッスン以外の曲の練習は一切見てくれない、というスタンスのピアノの先生もいます。
名誉な反面、負担も大きくなります。
こんな先生やモンスターペアレント反則でしょ!習い事側の【あるある】
習い事には先生がつきものです。また他のお子さんたちの親との交流も生まれます。中には「こんなの反則でしょ!」と泣きたくなるような強烈な性格の先生や、モンスターペアレントなママたちに遭遇することもあります。そんなあるあるをご紹介します。
とにかく先生と子ども、親の気が合わない
最も基本的で、そして困るのが「先生と子ども、また先生と親の気が合わない」という問題ではないでしょうか。
中には先生と子どもの相性がどうしても合わず、塾の教室を3度も変えたという、「孟母三遷」のようなママもいます。
しかし中には「先生が苦手だけれど、ここしかないから我慢しつつ通っている」という子どもやママもいて、お迎えまでの時間がママ友たちで先生の愚痴大会になってしまうということも多いようです。
習い事の発表会で我が子が主役に選ばれないとキレる親がいる
モンスターペアレントなママの中には、発表会で我が子が主役級に選ばれなかったり、大会でレギュラーに選ばれなかったりするとキレて大騒ぎをする人もいます。
そのたびに先生にも負担がかかりますし、子ども達も混乱します。さらに練習時間が削られて、結局うまくいかない……ということも多いものです。
大会で負けたから、と、くたびれ果てた子ども達と先生方を叱り飛ばし、試合当日の夜まで練習を強要するような親もいます。
正論で子ども達を守ろうとしても、喧嘩腰でお話にならないような相手だと、親子で参ってしまいますね。
習い事の昇級試験で我が子だけが受かり、他のママたちに冷たくされた
スイミングスクールや習字、そろばん、公文等、昇級試験があって級があがっていくスタイルの習い事もたくさんあります。
ピアノもバイエルからスタートし、ブルグミュラーなどに進んでいきます。一緒に始めたのになかなか赤バイエルが終わらない子、あっという間にブルグミュラーに進んでいく子など、さまざまです。
知り合いの中で我が子は昇級試験に受かったり、次の段階に進んだりしたのに、他の子どもは駄目だったという場合、どうしても微妙な空気になるものです。
中には我が子だけがどんどん上達していき、上達できない子どものママたちの集団からなんとなく冷たくされて、仲間はずれにされてしまったという経験がある人も多いのです。
私自身、我が子がほんの少しスイミングで上達した、というだけで、古株のママから無視されたことがありますし、ママ友にも同じような理由で苦労が絶えない人がいます。
習い事の教室で子どもが先生に冷たくされ、その結果いじめに遭った
先ほどの例は、ママ同士の話でしたが、習い事が原因で子どもがいじめに遭ってしまったというケースもあります。
習い事で子どもと先生の相性があまり合わず、その結果先生に冷たくあしらわれて、それが他の生徒にも伝わり、いじめが起きたという例です。
他にもバスでの送迎つきの習い事では、先生の目が届きにくいバス内で嫌がらせが発生するという事もあります。
また知人の例では、学校のいじめが習い事にまで波及し、加害者側が被害者側の習い事に入ってきて周囲の子ども達を牛耳り、習い事でもいじめに遭ってしまったということでした。
いじめはいつの時代も深刻な問題ですが、習い事にまで広がっています。よく耳にする「あるある」ですが、いじめが発覚した場合はすぐ先生に報告し、適切な対応を心がけたいですね。
塾の先生が受験派で、親は乗り気じゃないのになぜか中学受験することに
学習塾、それも有名中学への進学率が非常に高い学習塾に通っている子の「あるある」に、「先生がはじめから中学受験は当然という考えで、親の意向に関係なく子どもが中学受験に乗り気になってしまった」というケースがあります。
また中学受験中心の塾と知らずに通っているうちに、周囲の子がみんな受験をするため、我が子も雰囲気に乗せられて受験することになってしまった、という例もあります。
子どもに突然「受験するから」と言われたら、親はビックリですよね。できるだけ先生と連携が取れる塾に通わせ、先生・子ども・親が足並みを揃えられるところを選びたいものです。
他にもいっぱい!きっとみんな一度は経験している【あるある】
これまでご紹介した「あるある」以外にも、たくさんの「あるある」ネタがあります。みなさんも一度は経験がある「トホホ体験」があるのではないでしょうか。
終わる時間がまちまちで、迎えに行くと延々駐車場で待たされる
時間が決まっていてピタリと終わる習い事なら良いのですが、終わる時間がまちまちだったり、子ども同士おしゃべりしていて、なかなか終わらないこともあります。
家事で忙しい時間に迎えに行ったのに、駐車場で延々待たされる……という経験は、みなさん一度はあるのではないでしょうか。
月謝だけだと思っていたのに発表会などでどんどんお金が出ていく
習い事の最初に見学へ行ったときにはお月謝の話だけだったのに、いざ始まってみると「発表会のためのプラスαの代金」「衣装代」「美容院代」「シューズ・ウエア・道具代」など、びっくりするほど出費がかさんで驚く、ということも「あるある」ですね。
お金がかかる習い事としてよく知られているのはピアノやヴァイオリンといった楽器類やバレエなどですが、スポーツ関係も意外とかかります。
練習試合や遠征など、土日に親が出ていかなければならない習い事もたくさんあり、ますます学校との兼ね合いが取れなくなっていくというお悩みも「あるある」です。
国際化の波に焦って英会話を習わせたのに全然身につかない
学校でも国際化や英語教育が盛んになってきて、周囲にも英会話教室や英語塾に通う子が増えてきていますね。
そのため「我が子もやらなきゃ」と焦って習わせたのに、全然身につかない……ということも「あるある」です。
解決策は達成感と承認欲求!親子で「トホホなあるある」の話をしよう
子どもがやる気になってくれない、練習や宿題をしない、行きたがらない……といったあるあるの解決策は、子どもが面白いと感じることです。
面白いと感じるには、2つのポイントがあります。
・達成感
・承認欲求
達成感
「できない→つまらない→やる気が起きない→できるようにならない」が負のスパイラルです。上手くできないとつまらないのは、大人でも同じですよね。
家でも練習できるものは練習したり、習い事の先生に少し時間を貰ってアドバイスを受けたりして、まずは「できた!」「成功した!」という達成感を子どもに知ってもらいましょう。
「できる→面白い→練習する→さらにできる」という達成感のスパイラルを作る事ができると、できることが楽しく、達成感を得るために自分でも頑張れるようになってきます。
承認欲求
承認欲求とは「他人に認めてもらいたい、褒めてもらいたい」という気持ちのことです。子どもも大人も持っていて、たとえば「SNSでたくさん『いいね』を貰いたい」という気持ちも、承認欲求のひとつです。
子どもは、自分が感じた「できた!」「成功した!」という喜びを親と共有し、そこまでできるようになった自分を認め、褒めてもらいたいと思っています。
「トホホなあるある」が多いとつい叱ってばかりになってしまいがちです。
・サボらずに教室に行った
・宿題をやった
・5分でも練習をした
こうした、少しでも前向きなポイントをみつけて、「頑張っているね」「嬉しいな」「次の曲も楽しみだな」など、前向きな声掛けをしてあげましょう。
人間関係の問題が生じた場合は、当人たちだけでは解決が難しく、こじれてしまうと子どもも深く傷つきます。
そんな場合はできるだけ早く塾の先生に伝え、解決が難しいようであれば別の教室を探すなど、親も積極的に動いてみましょう。
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- 2019.6.12